SES契約を結んで働く場合は客先常駐として働くことになります。
最近はSESの社員はリモートワークで働くような開発現場も多いですが、SESとして働く場合はエンジニアを派遣する契約を結んでいます。
筆者の「しう」は受託企業で受託開発の案件をしていましたが、2年目になり他の開発現場の経験も積んだ方がいいということでSES契約を結び働いています。
今回は、そのSES契約を結んで働いた経験を元にSESのメリットとして感じたことをご紹介します。
記事の信頼性: 実際にSES契約を結んで働いている「しう」がSESで働くことのメリットと感じた部分について紹介しています。
SESで働くメリット【エンジニア側視点】
エンジニア側の視点でSESとして働くメリットについてご紹介します。
IT業界で働く上で自社開発や受託開発の方がいいという声も多いですが、受託開発とSESとして働いた経験が両方ともある筆者の「しう」が実体験も踏まえて次の順番で説明していきます。
- 未経験者のエンジニアでも採用されやすい
- 様々な案件で経験を積むことができる
- 大手SIerで働く事ができる
- 高還元SESであれば給料アップも期待できる
- スキルを身に付ければ重宝されるエンジニアになれる
未経験者のエンジニアでも採用されやすい
SESで働く1つ目のメリットは未経験者のエンジニアでも採用されやすいことです!
IT業界はスキルのある経験者にとっては転職しやすいですが、未経験者のエンジニアの場合は採用されることが難しいです。
筆者の「しう」も20代後半でIT業界未経験から転職活動を始めましたが、コロナ過ということもあり内定をもらうことが難しかったです。
SES企業の場合は未経験者でも現場に入れることができればそれだけで利益を発生することができるので自社開発企業や受託開発企業より採用がされやすいです。
まず実務経験を積みたいと考える人にとってはSES企業で働くことを検討してみるといいでしょう。
様々な案件で経験を積むことができる
SESで働く2つ目のメリットは様々な案件で経験を積むことができることです!
SESとして働く場合は案件ごとに必要な人員が決まっていて、案件が完了すると契約の更新されることよりも次の案件に移っていくことの方が多いです。
「しう」の働いている受託開発企業でもスキルがかなり高いSESの方は10年近く働いている人もいますが、基本的には案件が完了すると次の案件に移っていきます。
IT業界で働く上では様々な経験を積むことは市場価値を高めることに繋がるので、一つの案件だけでなく様々な案件を経験できることはSESで働くメリットになります。
ただ経験を積むだけやなく、そこから何も学ぶのかも大切やで!
大手SIerで働く事ができる
SESで働く3つ目のメリットは大手SIerで働く事ができることです!
SESでは様々な案件がありますが、大規模開発の案件の場合その発注元をたどると大手SIerである案件が多いです。
SES契約を結んだ企業だけでエンジニアの人数を確保できない場合は、その企業が他のSES企業にエンジニアの要望を出すこともあります。
(2次受け、3次受けと言われるものです)
2次受け、3次受けと商流が深くなるほどマージンが抜かれるため給料が低くなりがちですが、大手企業が受注している開発に携わることで経験を積むことができる点はメリットです。
長い目で見て今の自分に必要な経験は何なのかを考えて動くようにしましょう。
SIerのような受託開発企業で働くことに興味がある人は、次の記事で受託開発についての紹介もしているので参考にしてみてください。
高還元SESであれば給料アップも期待できる
SESで働く4つ目のメリットは高還元SESであれば給料アップも期待できることです!
SESであれば給料の低い会社であることが多いですが、高還元SESであれば給料アップも期待できます。
発注先の企業との単価の70%を報酬としているような会社は高還元SESと呼んで差し支えないでしょう。
そのような企業では未経験者の採用は育成コストの面からおこなっていない場合もありますが、中途採用で働くことができる場合は給料の向上につながります。
エンジニア不足の中で募集を集めるために高還元SESとしての方針を取っている企業も出てきているので興味のある人は調べてみてください。
スキルを身に付ければ重宝されるエンジニアになれる
SESで働く5つ目のメリットはスキルを身に付ければ重宝されるエンジニアになれることです!
重宝されるエンジニアになれることはSES企業だけのメリットではないですが、スキルのあるエンジニアの需要は高いです。
「しう」の知り合いで自社サービスを新しく作る時には、スキルの高いエンジニアが一人でほとんどそのサービスを作ってしまったと聞いています。
エンジニアは1人当たりの生産性が人によってかなり違うため、スキルを身につければ重宝されるエンジニアになることができます。
ここまでエンジニアとしてSES企業で働くことのメリットを紹介しましたが、デメリットについても知っておいた方がいいです。
SES企業で働くことのデメリットについては下記の記事で紹介しています。
SESとして採用するメリット【企業側視点】
SESとして働くエンジニアとしてのメリットを紹介しましたが、企業側にもエンジニアをSESとして採用するメリットがあります。
企業側の視点でのSESのメリットを次の順番で紹介していきます。
- 現場で技術経験を積ませることができる
- 契約上納品についての責任を負う必要がない
- 利益の予測が立ちしやすい
現場で技術経験を積ませることができる
SESとして採用する1つ目のメリットは現場で技術経験を積ませることができることです!
SESとして働くエンジニアは様々な案件を担当することになるので、新しい現場で技術の経験を積ませることができます。
エンジニアは技術経験の有無が単価アップにつながるので、経験を積むことで年々契約交渉時に単価を上げることも可能です。
自社サービスだけの場合に今までと全く違った技術を急に採用することは難しいですが、SESとして採用している場合は案件自体が変わるので技術が変わる時の足かせは少ないです。
契約上納品についての責任を負う必要がない
SESとして採用する2つ目のメリットは契約上納品についての責任を負う必要がないことです!
SES契約を結んだ場合、自社のエンジニアがお客さんのところに常駐(リモートの場合も)して働くことになりますが、納品物について契約上は責任を負う必要がありません。
実際に常駐先で働くエンジニアは納品物のクオリティーや納期について意識する必要がありますが、納品物の責任が契約上ないということは違約金などの発生が生じにくいということです。
受託開発の場合は納品物について動かないシステムを提供してもお金の支払いはしてもらえませんが、SES契約の場合は納品物の品質などについての契約上の最終責任はお客さんにあるのでリスクヘッジの面で安心です。
利益の予測が立ちしやすい
SESとして採用する3つ目のメリットは利益の予測が立ちしやすいことです!
SES契約を結んだ場合、エンジニアの単価からエンジニアの給料を差し引いた金額が利益となります。
営業担当者の給料や本社の備品など費用は別途かかりますが、どの程度利益が生じるかの利益の予測がしやすいです。
自社サービスの場合は開発したサービスが利益を出すかどうかは運用をしてみるまでわかりません。
資金調達をしてサービスやアプリを開発したものの収入が全く発生しない場合もありますが、SES契約を結んでいる場合はどの程度キャッシュが発生するかがわかるので契約が続く限りは安心感があります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、次の順番でSESメリットについてご紹介しました。
- SESで働くメリット【エンジニア側視点】
- SESとして採用するメリット【企業側視点】
SES企業で働くことについてのデメリットに視点が当てられがちですが、エンジニア側と企業側でのメリットもあります。
自分がIT業界で働く上で必要な経験は何なのかを考えた上でSES企業で働くかどうかを考えてみてくださいね。
☟あわせて読みたい 「しう」のオススメブログ
コメント