SES企業の場合、これから働く可能性のある企業さんと顧客面談をおこないます。一緒に働いても大丈夫かどうか、顧客面談を通じて確認します。
顧客面談の時にIT企業では経歴詐称をおこなっている会社もあります。経歴詐称は犯罪なのですが、今の時代にもおこなっている会社はあります。そこで、今回はSESでの顧客面談での経歴詐称についておこなわれる理由や対処法についてご紹介します!

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記事の信頼性: 実際にSES面談の経験のある「しう」がSES面談での経歴詐称について解説しています。
SESでの経歴詐称は実際にあるのか


SES面談での経歴詐称をしている会社はあります。自分の入社した会社がSES面談で経歴詐称をしている場合、お客様で働く自分自身が辛い思いをすることになります。そこで、IT業界であった経歴詐称の事例をご紹介します!
経歴詐称の事例
実際にあった経歴詐称についてご紹介します!
経歴詐称をしている会社は問題になっていますが、それでも経歴詐称をしてしまっている会社は存在しています。実際にあった経歴詐称の内容を見ることで、同じ目にあってしまうことを防ぐようにしましょう。
Twitter上では、SESでの経歴詐称について次のような声を聞くことができます。
また、訴訟まで発展したKPIソリューションズ事件というものもあります(東京地裁平成27年6月2日・労経速2257号3頁)。KPIソリューションズ事件の参照リンクも載せておくので、気になる人は見てみてください。
また、朝日新聞の記事では次のような経歴詐称に関するものも出ています。
SESで経歴詐称がおこなわれる理由


SESで経歴詐称がおこなわれる理由を紹介します。会社側がなぜ法律違反をしてまで経歴詐称をするのかを知っておくことも大切です。SES面談で経歴詐称をおこなう理由としては、次の2点になります。
- 未経験者も勤務先が決まりやすくなる
- 単価が高くなる
未経験者も勤務先が決まりやすくなる
1つ目の経歴詐称をする理由は、未経験者も勤務先が決まりやすくなるからです!
IT業界ではこれからおこなうプロジェクトについて、似たような業務経験がある人を必要とします。そのため、IT業界が未経験のエンジニアは案件が決まりにくい傾向があります。(筆者の「しう」も初めての採用面接では苦労しました。)
エンジニアを営業する人からすると、なかなか案件が決まらない人の営業を続けることはしんどいですよね。このような理由から、SES面談での経歴詐称をおこなう会社が出てきます。
単価が高くなる
2つ目の理由は単価が高くなるからです!
1人のエンジニアを派遣する場合に、60万円の売り上げが得られる場合と90万円の売り上げが得られる場合では、30万円もの差が出てきます。会社からするとより多くの利益が得られる方がいいので経歴詐称をおこなっている会社もあります。
IT業界での開発経験がないのに3年間開発の経験があると言う場合もあれば、開発経験はあるけどプロジェクトリーダーの経験がないのにプロジェクトリーダーの経験があると言ってしまう場合があります。
短期的に見れば単価が上がりますが、契約更新のタイミングで案件がすぐに切られてしまうので長期的に見れば損になってしまいます。それでも目先の利益を求めて、SES面談での経歴詐称をしてしまう会社がいることは悲しいですね。
SESでの経歴詐称をする会社の特徴


SES面談で経歴詐称をする会社の特徴についてご紹介します。経歴詐称をしてしまう会社は普通に営業をするだけでは案件が得ることができないがために、経歴詐称をおこなっている場合が多いです。
経歴詐称をする会社の特徴を次の順番で3つご紹介します。
- 未経験者歓迎
- 大量採用
- スキルについて採用時に重視しない
未経験者歓迎
1つ目の経歴詐称をする会社の特徴は、未経験者歓迎の会社です。
IT業界で未経験を歓迎していること自体は悪いことではないのですが、未経験歓迎の会社に経歴詐称をする会社が多くなっています。未経験者の場合は案件が決まりにくいため、経歴詐称をおこなう可能性が高くなってしまいます。
SES企業の中にも経歴詐称をせずに、顧客に誠意をもって営業をしている会社もありますが、未経験者歓迎の場合は経歴詐称の可能性が高くなるという点に気を付けましょう。
大量採用
2つ目の経歴詐称をする会社の特徴は、大量採用の会社です。
大量採用をしている会社では、エンジニアの教育コストをかけることが難しくなります。そのため、経歴詐称をしてでも案件を獲得してすぐに現場にエンジニアを派遣することで利益を得ようとします。
すべてのSES企業でおこなっているわけではありませんが、常に大量採用をしている会社は従業員が辞める前提で採用をしている可能性があるので気を付けましょう。
スキルについて採用時に重視しない
3つ目の経歴詐称をする会社の特徴は、スキルについて採用時に重視しない会社です。
基本的にエンジニアはスキルや実務経験が重視される職種です。それにもかかわらず、採用面接の時にスキルについて重要視しない会社は経歴詐称をしている可能性があります。
スキルや実務経験がなくても、経歴詐称をすることで案件に放り込むことができると考えているかもしれません。未経験者の場合はスキルをつけることは難しいですが、少しでも自分で努力をして実務経験やスキルを重視する会社に入社できるようにしましょう。
SESでの経歴詐称に対する対策


自分の勤務している会社がSESで経歴詐称を進める会社だった場合の対策についてもご紹介します。ただ会社の言いなりになるのではなく、自分で対策をすることも必要です。
SESでの経歴詐称に対する対策について、下記の順番でご紹介します。
- スキルシートを事前に確認する
- 面談の場で、誤解が無いように確認しておく
- 転職をする
スキルシートを事前に確認する
1つ目の対策は、スキルシートを事前に確認することです!
SES企業で経歴詐称をする場合は、スキルシートの経験年数を水増しします。スキルシートを面談の前に事前に見せてもらい、自分の経験年数と明らかに違う場合は聞いてみましょう。
誤って記載している場合もありますが、経歴詐称をしようとしている場合は断ることが大切です。経歴詐称がばれた時に辛い思いをするのは、現場で働くエンジニアである自分自身です。
経歴詐称を推奨するような営業が、エンジニアがトラブルがあった時に助けてくれるとは思いません。自分の身を自分で守るためには、スキルシートを事前に確認しておきましょう。
面談の場で、誤解が無いように認識を合わせる
2つ目の対策は、面談の場で誤解が無いように認識を合わせることです!
スキルシートに誤った情報が記載されていなければ経歴詐称をする可能性は低いですが、顧客との認識を合わせておくことも大切です。実際はプログラミングのコードを書く機会が少なく設計書の記載が得意なのに、実装力が高いと思われると得意でない業務が増えてしまいます。
経験として不得意な業務をすることはいいですが、顧客の期待値を下回ることは避ける方がいいです。利用経験のあるフレームワークや実装・設計内容などについても認識をあわせておきましょう。
転職をする
3つ目の対策は、転職をすることです!
最終手段になりますが、顧客との面談で経歴詐称をするSES企業はすぐにその体質が変わることはありません。そのような会社で働くことは、エンジニアとして働くうえでマイナスでしかありません。転職をすることでより良い実務経験を積んで、エンジニアとして成長していきましょう。
現役エンジニア目線でオススメの転職サイトは下記の通りになります。
👇こちらの記事でもオススメの転職サイトを紹介しているので、参考にしてみてくださいね。


まとめ
いかがでしたか?今回は、下記の順番でSES面談での経歴詐称についてご紹介しました!
- SESでの経歴詐称は実際にあるのか
- SESで経歴詐称がおこなわれる理由
- SESでの経歴詐称をする会社の特徴
- SESでの経歴詐称に対する対策
SESでの経歴詐称はいけないことですが、実際にゼロになっていないことが現実としてあります。SES面談での経歴詐称について知識を身に付けて騙されないようにしてくださいね!
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