IT業界には様々な形態の働き方・仕事の請け負い方がありますが、今回は独立系SIerのランキングについて紹介していきます。
そもそも独立系SIerとは何なのか、独立系SIerランキングを元に企業を選び、転職するためにはどうすればいいのかも含めて書いているので参考にしてください。
記事の信頼性: IT業界で働いていて、SESとしてSIerに常駐した経験もある「しう」が独立系SIerランキングついて紹介しています。
独立系SIerとは?
独立系SIerは、独立してシステムインテグレーションを専門とする企業のことです!
世の中の会社には自社でシステム開発をすることができず、他社に開発の依頼をしてシステムを作ることがあります。
SIerはそのような会社から依頼を請け負い、システムの開発・運用・保守をおこなう会社のことです。
SIerには主にメーカー系、ユーザー系、独立系(+外資系)に分かれていて、独立系はメーカー系やユーザー系に属さず、また親会社も持たない会社のことを言います。
メーカー系はコンピューターメーカーやハードウェアメーカーから独立した会社、ユーザー系は商社や銀行のシステム部門から独立した会社のことです。
メーカー系であれば親会社が販売しているPCを利用しなければならないなど制約が生じることもありますが、独立系ではそのような制約がなく、技術的な部分で判断をすることができます。
独立系SIerランキング【年収編】
独立系SIerランキングの年収編をご紹介します!
この独立系SIerランキングは業界動向 Search.comのランキングとopenworkの口コミを参考に作成しています。
もし、実際に働いた人の中で今回記載した内容と異なる部分がある場合は、随時修正しますのでTwitterもしくはコメントに記載をお願いします。
順位 | 会社名 | 平均年収(万円) |
---|---|---|
1 | SRAホールディングス | 1080 |
2 | 電通国際情報サービス | 1057 |
3 | オービック | 959 |
4 | CAC Holdings | 938 |
5 | 構造計画研究所 | 876 |
6 | ネットワンシステムズ | 869 |
7 | 大塚商会 | 822 |
8 | BIPROGY | 810 |
9 | TIS | 741 |
10 | 日本プロセス | 699 |
ちなみに、SCSKは独立系SIerとしてネット上では紹介されていますが、住友商事株式会社が所有しているためランキングからは除外しています。
もしランキングに入れる場合は、平均年収752万円なので9位の位置に食い込むことになります。
独立系SIerランキング【売上高編】
独立系SIerランキングの売上高編をご紹介します!
今回はあくまで売上高に注目したランキングで、どのくらい経費がかかっているのかによって利益の金額が変わってきます。
その部分にも注意したうえで独立系SIerの売上高別のランキングを参考にしてみてください。
順位 | 会社名 | 売上高(億円) |
---|---|---|
1 | 大塚商会 | 5,236 |
2 | BIPROGY | 3,167 |
3 | 富士ソフト | 2,578 |
4 | 電通国際情報サービス | 1,120 |
5 | DTS | 944 |
6 | オービック | 894 |
7 | 電算システムHD | 503 |
8 | シーイーシー | 452 |
9 | SRAホールディングス | 402 |
10 | アイネス | 400 |
独立系SIer企業の選び方
独立系SIer企業の選び方を紹介します!
次の4つの視点で選ぶことができれば、より自分にあった会社を選ぶことができるでしょう。
ちなみに、「しう」はSESとして外資系SIerの開発現場で働いたことがありますが、SIer所属の人はエンジニアの管理業務に追われていることが多かったです。
SIerで働くことを希望する場合は入社前にプログラミングの勉強をしておくか、受託開発やSES企業で開発や設計をする経験を積んでおくと下流工程を含めた理解がしやすいです。
- 強みがある会社(希望する業界)を選ぶ
- 社員の年齢層を確認する
- 経験豊富な企業を選ぶ
- 大規模なプロジェクト経験が豊富な企業を選ぶ
強みがある会社(希望する業界)を選ぶ
1つ目の方法は、強みがある会社(希望する業界)を選ぶことです!
独立系SIerといっても会社によって得意な業界(受注割合が多い業界)・不得意な業界(受注割合が少ない業界)があります。
特定の業界に強みがあれば、その業界の会社から信頼されているのでスキルアップにつながる案件も担当しやすいです。
また、自分がシステム開発において金融系の案件を担当したいのか、医療系の案件を担当したいのかなども考えておくようにしましょう。
受注実績が全くない業界であればその業界の案件を担当するチャンスはあまり回ってこないです。
入社してからこんなはずではなかったとなることを避けるためにも事前に情報収集をしておきましょう。
社員の年齢層を確認する
2つ目の方法は、社員の年齢層を確認することです!
年齢層が高すぎると上の年代の社員が多く責任のある仕事が回ってきにくいですし、年齢層が低すぎる会社はスキルや経験のある社員が定着しにくい可能性があります。
年齢層だけでは一概には言えないので口コミサイトなども確認する必要がありますが、社員の平均年齢がどのようになっているのか、会社の年齢構成がどうなっているのかの視点も大切です。
経験豊富な企業を選ぶ
3つ目の方法は、経験豊富な企業を選ぶことです!
今までに受注をした案件が多ければ多いほどノウハウが貯まっていている可能性が高いです。
また、経験が多ければ不況時にも今まで蓄積した技術を活かして、今まで受注した案件が減っても新規案件で補えることもできます。
エンジニアにとってスキルや経験は何よりも大切なので、案件経験が豊富かどうかの視点でも判断しましょう。
大規模なプロジェクト経験が豊富な企業を選ぶ
4つ目の方法は、大規模なプロジェクト経験が豊富な企業を選ぶことです!
大規模なプロジェクト経験が豊富な企業は営業力やその業界での信頼が高い企業だと言えます。
大規模プロジェクトであれば動くお金も多いので、競合他社も強い企業が多くなりがちです。
そのような状況でも大規模プロジェクトの案件を勝ち取ることができる会社であれば、案件がなくなってしまう心配をせずに、安心して働くことができます。
独立系SIerに転職するには?
独立系SIerに転職するには転職エージェントを利用する方法と転職サイトを利用する方法があり、大手SIerに転職を考える場合は転職エージェントの利用がオススメです!
理由としては、エージェントは転職者の給料の何パーセントかを紹介料として採用企業から受け取る仕組みがあり、大手SIerのような給料の高めの会社への斡旋は積極的におこなうからです。
エージェントとの相性が合わない場合もありますが、その場合はできるだけ早めにエージェントを変えてもらうようにしましょう。
ちなみにオススメのエージェントは次の通りになります。
自社開発系の企業であれば転職ドラフト がオススメですが、独立系SIerの求人は転職ドラフトではあまり見かけませんでした。もし自社開発系企業での大幅な給与アップを目指すなら転職ドラフト も活用してみてください。
筆者の「しう」が利用した転職ドラフトの体験談については下記の記事で紹介しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、次の順番で独立系SIerランキングと独立系SIerの選び方・転職方法について紹介しました。
- 独立系SIerとは?
- 独立系SIerランキング【年収編】
- 独立系SIerランキング【売上高編】
- 独立系SIer企業の選び方
- 独立系SIerに転職するには?
日本ではSIerにシステム開発の依頼を外注する文化が根強く、大企業でもSIerに開発の依頼をすることも多いです。
今回はそのSIerの中でも独立系SIerに絞ってランキングの詳細をしました。
人数の規模が大きく、研修や福利厚生が整っている会社が多いので、今後の勤務先候補として参考にしてみてくださいね。
☟あわせて読みたい 「しう」のオススメブログ
コメント